背負い式消火水のう(可搬式散水装置)

消防団

令和6年度は山林火災が極めて多く発生しています。最近5年間の平均で見ると、出火件数は約1,300件/年間、焼損面積は700ha/年間,損害額は約2.2億円/年間、1日あたり毎日約4件/日の山林火災、約2ha/日の森林が焼損、約60万円/日の損害。
損害額は、その年の気象条件や火災の規模、発生場所、消火活動の迅速さなどにより変動します。例えば、乾燥した気候や強風が続く年は火災が拡大しやすく、被害額も増加する傾向があります2025年2月に岩手県大船渡市で発生した山林火災、この火災では、約2,900haが焼損し、84棟の建物が被害を受け、約4,600人が避難しました。ただし、この火災の具体的な損害額については、現時点で公表されていません。最近5年間の山林火災の平均値と比較しても、甚大な被害であった事は明らかです。山林火災は人的・物的被害をもたらすため、日頃からの予防対策や迅速な対応が重要です。
山林火災の原因は様々ですが、鎮圧から鎮火作業に活用する”背負い式消火水のう”についてご案内をさせて頂きます。

森林火災の消火方法

1、冷却消火
燃焼物に対し、温度が上がらない様に冷却したり、燃焼を停止させる消火方法です。燃焼している周辺に水をかけて冷却し燃焼を抑制する事が必要となります。そのための消火をする為の器具の一つが【背負式消火水のう】です。他、消火用ポンプ、タンク及びホース等を使用して、火に水をかけて消火する事も有効です。

2、破壊消火
重機やスコップを用いて、燃え盛る森林周辺、まだ燃えていない森林や可燃物を破壊除去することで燃焼拡大を防止し鎮火する、方法です。

3、窒息消火
残火を叩いて消火するし、鎮火します。火を叩く事で火の粉が周辺に飛び散り火災を拡大させてしまうこともありますので十分注意する事が大事です。

ファイヤーハンター【背負式消火水のう】

山林火災、燃え盛る火が小さくなり、森林内部に入り(鎮圧)、残火を消火させる活動が必要(残火処理)となります、窒息消火や冷却消火で完全に火元を立つ(鎮火)事になります。その時に使用する、アキレスの【背負式消火水のう】ファイヤーハンターをご紹介。

私も体験しました。満水状態で18ℓ・両手で持ちピストン方式で動かす事で放水されます。一回の放水量(1ストローク)は90cc、放水距離は直射で10m以上、先端ノズルで直射と噴霧と切り替えが可能です。

消火器やエアゾール式簡易消火用具の様に検定マークやNSマークといった、第三者機関の認証はありませんが、消火資機材として大変有効な商品です。

18リットルが満水状態でのファイヤーハンターの総重量は21kgです。

「背負式消火水のう」の使用背景

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