雷を知る

危機管理対策

雷は毎月発生しています、4月〜9月にかけては太平洋側に比較的多く、10月〜3月にかけては日本海側で雷は比較的多く発生しています。8月が比較的に多く発生し、人口密集地において局地的な雷が発生します。この雷からの被害を軽減する為に、身を守る為の一助となれば幸です。

雷は何故発生する

雲、その中には氷のかけらが大小様々に存在する、雲は地面を太陽光で温められ湿った空気が空で水滴になり集合したもの、その雲は空高く上がっていくと雲の中で水滴が上昇し氷の粒となる、その氷の粒は上昇と共に大きくなっていく、大きくなると重たくなり、降下する、その時の上昇する小さな氷と降下する大きな氷とが衝突する、その時に静電気が発生し、雲の中に電気が溜まる、その溜まった電気は溜まり過ぎるとその電気を抱えきれなくなり、地面に向かって降りていく、これが雷です。

雷の被害の軽減対策

雷や落雷が発生する前兆

1、雷鳴が聞こえる雷鳴だけが聞こえる場合があります、10km以内の場所で既に雷が発生している可能性があります。

2、黒い雲に覆われる
突然空が真っ黒になり、突然の豪雨、原因は入道雲(積乱雲)、分厚い積乱雲の下は雨や風、雷が発生しやすくなります、急な大雨や雷空の変化に注意しながら積乱雲が近づくサインを見逃さないのがポイント。

3、冷たい風が吹く
空が暗くなり、と同時に突然冷たい風が吹いてきたら、激しい雨と雷がやってくるサイン。天気の急変を見逃さない様にしましょう。

建物への避難

屋内にいることが一番安全です。雷が近づいてきたら、避雷針が設置された建物や施設内に避難しましょう。鉄筋コンクリートなどの建物の中は、万が一、建物に雷が落ちても電気は壁を通して地面に吸収されるので安全です。木造の建物でも基本的には安全です。

壁面、アンテナ、テレビ、 無線機等からも2m以上の距離を置く。
電灯線、電話線とこれに繋がる電子機器類、 ガス栓、 水道・蛇口、柱、天井、壁からも1m以上の距離を置く。
尚、携帯電話、電池で動く電子機器類はそのまま使用可能です。

車に避難

車やバス、電車、飛行機などの中も基本的には安全な場所です。金属の車体が雷を逃がす効果がありますが、窓を閉めていることが大切です。車内の金属部品に触れないようにしましょう。

野外での安全な行動

ゴルフ場・キャンプ場

身体より高く突き出す釣りざおやゴルフクラブ、傘をささないようにしましょう、雷は高いところに落ちやすいので危険です。登山中の方はピッケルを頭より高く持ち上げない様にしましょう。

海上・海岸

高いものがない海上や海岸では人への落雷の危険性が増加します、海水を伝い雷で感電、ビーチの広場への落雷で被害と海上にいなければ安全とは言い切れません、地面への落雷も過去にありましたので、海上や海岸には近づかない様にしましょう。

木の下・山の中

野外フェスや、花火大会の会場、キャンプ等屋外での行楽時の突然の雷雨、近くにある、大きな木や屋根がある場所で雨宿りをしてしまいそうですが、実はこの判断が落雷被害に繋がってしまうかもしれません。木に落ちた雷が幹や枝を伝わってくることがあるため、木の真下は大変危険な場所です。
身に着けている眼鏡、ベルト、時計、ネックレス、ヘアピンやアクセサリー、 金具付きの服、カメラ、水筒、カラビナ、ハンマー等の金属類を気にするより、速やかに安全度の高いところに1秒でも早く逃げる事に心がけてください。(小さな金属製のアクセサリーなどは、身につけていてもほとんど変わらないといわれています)

以前は、金属が雷を引き寄せる為、 体から外す、と言われていましたが、 情報を再確認しましょう。 落雷時に、人体より電流の流れやすい金属周辺の皮膚に軽度な火傷は負うが、 雷の電流の多くが金属内を流れるだけ人体内の流れが減り、生存確率が高くなる

【比較的安全な保護範囲】
① 物体の頂点から約45度の地点
② 木の幹から4m以上離れる
③ 木の枝や葉から2m以上離れる
④5M未満の高さの木には安全な空間は無い
⑤木、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れたところ(保護範囲)に退避

避難姿勢「雷しゃがみ」を覚えましょう

  1. ⭕️頭をできるだけ低く
  2. ⭕️両足を閉じて揃えてしゃがみ足の両かかと同士を合わせる、お尻とひざは地面につけないで、つま先でたつ
  3. ❌絶対に伏せてはいけない。
  4. ❌足を広げて座らない、落雷時に地面を流れる誘導電流が体内を流れ負傷する可能性があります。
  5. ❌決して手を突いてはならない。
  6. ⭕️両耳穴をふさぐ

⭕️雷しゃがみ

足を広げて座らない

決して手をつかない

30分ルール

  • 雷鳴と雷鳴の間30秒以下は安全な場所で退避
  • 「雷鳴が30分間聞こえない」は活動を再開しても安全である

コメント

トップへ戻る