永年、消防用ノズルは進化がないと言われています、そこにある元消防職員からの火災現場での消火活動に重要な消防用ノズルの事で相談を受け、消防用ノズルの新商品の開発に着手したメーカーが愛知県にございます。20年にわたり自動車などのボディを塗装するために、塗料を霧状に噴霧するノズル部品を開発製造してきた自動車部品メーカーが新しい消防用ノズル【龍神ノズル(旧名称:からくりノズル)】を開発しました。内部の歯車機構が、江戸時代から伝わるからくり人形の様に見えたことから、旧名称はからくりノズルを命名されましたが、世界に向けて発進したい事から、今は【龍神ノズル】に改名しました。
従来品消防用ノズルの改善したい点
従来品消防用ノズルの放水形状は細いリング形となります。
従来品消防用ノズルの改善したい点は、
ストレート・拡散の切り替えを行うと、極端な水路の変化により、霧状の放水となり、その結果、途中で脱落する水量が多くなることから、放水の飛距離は伸びず、消火力が低減されてしまいます。
結果として、至近距離からの放水を行うこととなり、消防士や消防団員に作業リスクを生じさせている
【龍神ノズル】はここが違う
放水口は水流を妨げない円形状を採用。
ストレート・拡散の切り替えを行う際には、緩やかな水路の変化のみで対応できるため、放水は粒状を維持できます。これにより、風雨等の周辺環境に左右されず、長スパンの放水距離を維持できます。粒状の放水は、延焼部を「叩き消す」作用を生み、強力な消火力を実現します。
- 20m離れたところから5mの範囲を放水可能初期消火にも大きな効果があり一気に消火できる
- 射程が長く、安全な場所から放水ができます、放水可能30mの射程があり、自衛のための水幕を作った場合でも、消火にはほとんど影響がでない攻防一体型ノズル
- 対象物の火元を視認しやすく、従来のノズルで拡散すると、放水している人から対象物の火元が全く見えないが、龍神ノズルは視認しやすい
- 大規模火災にも強く、龍神ノズルから出る水滴は粒は大きいため、火が消火されやすい
放水開始
消火中
一瞬で鎮火
龍神ノズルの消火性能
コンビナート油火災を想定した訓練所にて龍神ノズルを使用し消火訓練を行った。
防災アナリスト 金子 富夫氏(元東京消防庁消防隊長)が考案された、
振り回し放水消火法で実施。
放水開始から約25秒で鎮火を確認 映像はこちら
スムースノズルの放水力と噴霧ノズルの放水形態可変を兼ね備え、自衛噴霧機能を持ったノズル。 放水穴から放水される水粒が噴霧ノズルに比べて大きいことで、広角放水(16度)の場合、約20m先で5mの幅を持った放水を実現している。広範囲の火元消火に効果がある。同等の角度で噴霧ノズル と比較して放水すると、放水射程と落水先の横幅の広がりに差が出ることを確認している。
東京国際消防防災展で大盛況
2023年6月15日(木)〜2023年6月18日(日)まで東京ビックサイトで開催、大変多くの皆様にご来場いただいた、との事。
楽々消火パイプ
管内の枯れ草の堆肥化施設で火災が自然発生した際、3日後の鎮火まで放水を継続しなければならず、火だけでなく体力消耗とも闘う必要がありました。同じ場所での長時間放水が求められ、体力消耗の原因となる反動力を劇的に軽減できるパイプが火災現場では有効と思われます。
特に大規模火災などで体力の消耗を抑えられます。
先端の振り回し方により広範囲を消火できる効果も加わる効果もあれば尚良いと思います。
それを試作したのが「楽々消火パイプ」です。
消火活動の際に先端の振り回し方により広範囲を消火できるのもいいですね。
元東京消防庁消防官 防災アナリスト 金子富夫さんも高く評価
金子富夫さんの簡単に防災を学ぶ冊子がございます、気になる方はこちら。
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