熱中症の予防と対策

熱中症対策

社会が通常の活動に戻る中で、マスクの着用率も下がってはきました、2024年になり、マスクの着脱は個人判断です、無理のない様に、熱中症の予防と対策をされる事をお勧め致します。高温多湿な環境下で常備マスクをしている事により熱が放出できずに、体内に熱がこもり熱中症となります。心配な方は、マスクをはずすよう心がけましょう、また、負荷のかかる作業や激しい動きは避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給と時に塩分やミネラル補給を心がけましょう。

2024年の熱中症対策

1. 水分補給

定期的な水分摂取

喉が渇く前に、こまめに水分を摂取する。特に、運動や屋外での活動中は15~30分ごとに水分補給を行う。

電解質補給

汗で失われる塩分やミネラルを補うために、スポーツドリンクや経口補水液を摂取することも効果的です。

Tokyowater Drinking Station
東京都水道局は公共性の高い場所に設置されている水飲栓及びイベントの際に水道局が設置する可動型水飲栓をTokyowater Drinking Station として展開しています。

2. 服装の工夫

軽装

通気性の良い、軽くて明るい色の衣服を着る。

帽子や日傘

直射日光を避けるために帽子をかぶるか、日傘を使用する。

3. 環境の調整

涼しい場所で休憩

直射日光を避け、涼しい場所やエアコンの効いた室内で休憩を取る。

日陰を利用

屋外での活動時には、できるだけ日陰を利用する。

4. 適度な休憩

定期的な休憩

長時間の運動や労働を避け、適度な休憩を取る。特に、湿度が高い環境ではこまめに休む。

5. 食事の工夫

バランスの取れた食事

ビタミンやミネラルを豊富に含む食品を摂取する。特に、ナトリウムやカリウムを含む食品が効果的です。

6. 体調管理

体温の監視

自分の体調を常に監視し、異常を感じたらすぐに対処する。

十分な睡眠

十分な睡眠を確保し、体力を維持する。

7. 高温時の運動制限

高温時の運動回避

気温が高い時や湿度が高い時には、激しい運動を避ける。

早朝や夕方の活動

涼しい時間帯に運動や活動を行う。

8. 冷却方法

体の冷却

水をかける、濡れたタオルで体を拭く、扇風機や冷房を利用して体を冷やす。

9. 緊急対応

症状を見逃さない

めまい、頭痛、吐き気、異常な発汗などの熱中症の初期症状を見逃さない。

迅速な対応

熱中症が疑われる場合は、涼しい場所に移動し、水分を補給する。症状が重い場合は医療機関に連絡する。

熱中症に何故なるの?

体温調節機能がうまく働かず、体の中の熱を外に逃す事ができなくなってしまい、体内の熱がたまり体温が上昇して、急に発汗が増え、体内の水分や塩分が失われ、徐々に体調が悪化し、頭痛やめまい、吐き気等の症状が出てきます。

体温調節機能がうまく働かない環境は、気温が高く、湿度も高い場所に長時間いる事です。長時間いる事を避けたいのですが、水分や塩分が発汗によって失われるので、水分や塩分補給、高温多湿を避ける環境にいてください。

体温調節機能とは
暑いときには発汗して熱を放散し体温が上がるのを防ぎ、寒いときは熱を外に逃がさないなどの機能。
赤ちゃんはまだこの働きが未熟です、寒い環境なら体温は低下、暑ければ体温が上昇するのでご注意願います。

主な原因

高温環境

暑い天候や高温多湿の環境下で長時間過ごすと、体温が上昇しやすくなります。

運動や肉体労働

高温環境下での激しい運動や労働は、体温の上昇を加速させます。特に、十分な休憩や水分補給がない場合は危険です。

不適切な服装

通気性の悪い服装や、厚着をしていると体温がこもりやすくなり、熱中症のリスクが高まります。

水分不足

十分な水分補給がないと、体内の水分バランスが崩れ、体温調節機能が低下します。

体調不良や持病

心臓病や糖尿病などの持病がある場合や、体調が悪いときは、体温調節がうまく機能しないことがあります。

年齢や体質

高齢者や幼児は体温調節機能が未熟または低下しているため、熱中症になりやすいです。

メカニズム

発汗機能の限界

体温が上がると、体は汗をかいて体温を下げようとします。しかし、湿度が高い環境では汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりにくくなります。

血液循環の変化

高温環境では、体は体温を下げるために血液を皮膚表面に送り込みます。この結果、内臓や筋肉への血液供給が減少し、これが体に負担をかけます。

電解質のバランス崩壊

発汗によって体内の水分だけでなく、ナトリウムやカリウムなどの電解質も失われます。これが筋肉の痙攣や倦怠感を引き起こし、さらに体温調節機能を低下させます。

熱中症の症状

軽度

めまい、筋肉の痙攣、大量の発汗、疲労感。

中度

頭痛、吐き気、嘔吐、脱水症状。

重度

高体温(40度以上)、意識障害、発作、皮膚の乾燥、昏睡。

予防策

こまめな水分補給:

喉が渇く前に水分を摂る。

適切な服装

通気性の良い、軽い服装を選ぶ。

休憩

暑い環境では定期的に休憩を取る。

冷却

冷たいタオルや水で体を冷やす。

環境調整

涼しい場所に移動する、エアコンを使用する。

熱中症に有効な商品案

水分補給関連商品

スポーツドリンク

電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム)を含み、汗で失われたミネラルを補給できます。

経口補水液

脱水症状を防ぐために適した成分バランスの飲料。

2. 冷却関連商品

冷却タオル

水に浸して絞ると、冷却効果が持続するタオル。例:ミラクール、COOLCORE。

冷却スプレー

体や衣服にスプレーすると冷却効果が得られる。例:冷却スプレー、アイススプレー。

3. ウェアラブル冷却商品

ネッククーラー

首に巻くことで冷却効果を得られる商品。例:氷結ネッククーラー、クールスカーフ。

冷却ベスト

涼しく保つために設計されたベスト。例:クールベスト、アイスベスト。

4. 冷却グッズ

携帯扇風機

持ち運び可能で、手軽に涼を取れる。例:ハンディファン、USB扇風機

クールジェルシート

肌に貼ると冷却効果が得られるシート。例:冷却ジェルシート、冷えピタ。

5. 日除け関連商品

日傘UVカット機能のある日傘

帽子UVカット機能のある日傘

 

6. 熱中症対策グッズ

熱中症計

温度と湿度を測定し、熱中症のリスクを知らせてくれるデバイス。例:携帯型熱中症計、温湿度計。

塩タブレット

塩分とミネラルを補給するタブレット。


熱中症の症状

軽度の症状

  1. めまい
    突然の立ちくらみや、目の前が暗くなる感じ。
  2. 筋肉の痙攣
    特に足や腹部の筋肉が急にけいれんすることがあります。
  3. 大量の発汗
    体温を下げるために異常に汗をかくこと。
  4. 疲労感
    異常な倦怠感や疲労を感じる。

中程度の症状

  1. 頭痛
    強い頭痛やズキズキする痛み。
  2. 吐き気・嘔吐
    胃がむかむかしたり、実際に嘔吐することもあります。
  3. 脱水症状
    口の渇き、皮膚の乾燥、尿の減少。
  4. 集中力の低下
    思考が鈍くなり、集中できない。

重度の症状

  1. 高体温
    体温が40度以上に上昇することがあります。
  2. 意識障害
    意識が朦朧とする、混乱、昏睡状態。
  3. 発作
    けいれん発作が起こることがあります。
  4. 皮膚の乾燥
    汗をかかなくなり、皮膚が乾燥して熱を帯びる。
  5. 呼吸困難
    呼吸が速くなり、浅くなる。

熱中症の初期対応

  1. 涼しい場所へ移動
    直射日光を避け、涼しい場所やエアコンの効いた室内に移動します。
  2. 水分補給
    できるだけ早く水分を補給します。スポーツドリンクや経口補水液が効果的です。
  3. 体を冷やす
    濡れたタオルで体を拭いたり、扇風機や冷房で体を冷やします。首や脇の下、股関節など、大きな血管が通っている部分を冷やすと効果的です。
  4. 服装を緩める
    服をゆるめ、体温の放散を助けます。

緊急対応

重度の症状が見られる場合、すぐに医療機関に連絡し、救急車を呼びます。

意識がない場合やけいれん発作がある場合は、直ちに救急対応を行い、医療の専門家の指示を仰ぎます。

危険1、目まい、立ちくらみ、呼吸が浅い、顔色が悪化、手足のしびれ
危険2、頭痛、吐き気、体がだるい、集中力や判断力の低下
危険3、痙攣、意識障害(受答えや 会話がおかしい)、運動障害(普段通りに 歩けないなど) ・体が熱いと感じる
危険3!急いで救急車を要請し
一刻も早く病院へ向かって下さい、
少しでも危険を感じた時には、
素早い判断をお願いします

熱中症の予防

酷暑が続き、多い日には1日200人以上が救急搬送されています。外出時、新型コロナ対策としてマスクを着用していると思いますが、マスクの着用は放熱を妨げとなります。周囲の人との距離を確保できる場合は、マスクを外すこともご検討ください

熱中症は、家の中で一番多く発生しています

1、エアコンや扇風機を使う
2、風通しを良くする
3、こまめに水分補給する
4、日差しを避ける
⇒できる限り日陰を歩き、過度な運動は止めましょう、日傘や帽子を使用して直射日
光を避けましょう、最近では持ち運びができる小さな扇風機も活用しましょう。ご自宅ではカーテンを下ろして直射日光が差し込まないように室内温度上昇を抑えましょう。

5、体を冷やす
⇒体にこもった熱を放出しましょう、冷え冷えスカーフ、冷却スプレー、保冷剤を太
い血管のある首の両側やわきの下などに充てて冷やしましょう。
6、塩分を補給する
⇒汗をかくと水分と塩分が体外に出て、体内の水分・塩分が不足し脱水に陥ったり熱中症を発症しやすくなる場合があります。そのため、水分だけでなく塩分もしっかりと補給しましょう。スポーツドリンク等良いですね。また、酷暑の夏は食事の味付けに塩加減を冬場より多く摂取しましょう。適度に冷えた水分をこまめに摂取しましょう。
7、気になる高齢者の一人暮らし
⇒新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、高齢者を思いやるばかりに帰省ができない今夏、孤立しやすい状況にあります。そのため、熱中症などの体調不良があっても発見が遅れる可能性が懸念されます。まめに連絡をとり上記1~3をお伝えし熱中症の予防を啓蒙しましょう。
8、緊急時の連絡先を確認し、すぐ連絡できる様に準備してください。



スマホの熱中症対策は10円玉!

寒暖の差が激しく、体調管理が難しくなる時期、水分と塩分を補給し熱中症対策を心かけてください、また搬送者の中でクーラーを付ける事を遠慮される方々の搬送が多く目立っています、クーラーをつけてお過ごしください。この酷暑の中、人だけではありません、最近多くの方がもたれているスマホやリモートワークでパソコンが手放さない状況もあるのではないでしょうか、車内でのスマホを使ってのナビがわり、仕事や音楽を聴いたり、ネットニュースを見たり、調べ物をしたりと公私日常には欠かせないアイテムです。


スマホの使用環境温度上限は35℃程、最近使用していてスマホが熱いなと感じたことはないでしょうか、スマホやパソコンも同様、負荷がかかっています、スマホやパソコンも熱を逃がすことができず、性能が低下することがあるとの事。慌てて冷却材をあてて冷やすのはNG、スマホ内に結露が起こり、故障の原因になるとの事。
そこで10円玉、なぜ?熱くなる部分に熱伝導率の高い金属を置き、たまった熱をその金属に放熱させる方法があるとの事。
その、熱伝導率が高い金属としては、金・銀・銅が良いとの事、金と銀は身近にはございませんので、身近にある銅、10円玉を使います。10円玉を熱がたまる場所にそのまま置いておくだけで効果があるとの事、パソコンも同様、熱がこもる場所に10円玉を置くと良いようです。
但し、熱を伝導した10円玉は効果がなくなりますので、ご注意願います。比較的冷たい10円玉に交換をしてください。

手順を再確認

スマホを水平に置く
スマホを水平な場所に置きます。机やテーブルの上が良い。

十円玉を配置
スマホの背面、特に熱がこもりやすい部分(バッテリーやプロセッサーの位置)に十円玉を重ならないように並べる。

冷却を待つ
 数分間そのままにしておくと、十円玉がスマホの熱を吸収してくれます。

注意点

適度な枚数

十円玉を使いすぎると重くなり、スマホの持ち運びに不便です。3~5枚程度が適量です。

接触面の確認

十円玉がスマホの背面にしっかりと接触していることを確認してください。接触面が多いほど冷却効果が高まります。

過熱時の対策

スマホが非常に熱くなった場合は、まず電源を切り、少し時間を置いてから十円玉を使って冷却するようにします。

補足情報

冷却効果の限界

十円玉は一時的な冷却に役立ちますが、根本的な解決にはなりません。スマホが頻繁に熱を持つ場合は、使用方法や環境を見直すことも大切です。

他の冷却方法との併用

十円玉の使用は一つの対策ですが、冷却ファンや通気性の良いケースを使うなど、他の冷却方法と併用するとさらに効果的です。

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